ワイルド7

二日前に、奇しくも試写会に行く機会を得て鑑賞してきた。 最初はなんとなくB級を覚悟していたものの、なかなかどうして、とてもテンポよくまとまっていて、ひさびさにイイ映画視たなぁという印象で、ちょっと早めのクリスマスプレゼント第一弾をもらった気分である。

一般公開はまだ10日先なので、ストーリなどにはいちおう触れないようにするが、ワイルド7の中から死人が出るのは、なんとなく想像がつくだろう。 あるシーンでは不覚にもついつい涙してしまい、隣で視ていた妻に「アナタの泣くツボがよくわからん」と云われてしまった。 どうやら私は、斜め前のヒトが涙を拭っている様子が目に入ってしまい、もらい泣きしてしまったようである。


そしてその熱も冷めやらぬ本日より、青山のホンダウエルカムプラザにて、実際に使われた劇中車の展示が始まったので、ちょっと見に行ってきた。


まずは主人公の瑛太扮する飛葉が劇中で操るHONDA CB1100とそのコンソール部分である。


本編がスタートしてすぐに、飛葉がこのヘルメットのバイザーを下げるシーンを見て「お、あのヘルメット売ってるのかな?」と思ってしまった私は、ホントに与しやすい観客と云わざるを得まい。 メーカや型番は消してあって確認できなかったし、劇中用にカスタマイズしてあることくらい、わかってます。

次は椎名桔平が扮する"セカイ"が繰るKawasaki W650だが、現在は後継のW800が現行であり、この車種そのものはラインアップからはハズれている。
また、こうしたタイプの二輪があまり私の琴線に触れないコトもあってか、画像を一枚しか撮影していない。


丸山隆平というのは知らない役者なのだが、そのヒトが扮する"パイロウ"が繰るKawasaki ZEPHYR1100で、こういう重銃火器サイドカーにしているのがいかにもマンガチックだと思いつつも、なんだかやたらと撮影していた。

こんなふうに、重銃火器部分の前方と後方の様子を、なぜにこんなにきっちり撮っているのが、自分でもよくわからない。


阿部力という役者も知らなかったが、試写会で舞台挨拶をしており、その彼が扮する "ソックス" が繰るSUZUKI GSX1300R ハヤブサである。
実はこの車種については、四年前に私がまだH-D FLSTFを買う気もさらさらなかった時期、HONDAのディーラを見に行っていると云ったら「ホンダ行ってるようじゃダメでしょ、大型自動二輪免許を取ったらハヤブサ買わなくちゃ」みたいな冷やかしもあったのだが、この車種を見るとそのエピソードを思い出す。 もし当時、コレを選択していたら、初心者にはハイパワー過ぎていまごろ持てあましてるか、乗っている最中に振り落とされて落命し、こうしてノンキに駄文をしたためていないかもしれない。


宇梶剛士扮する"オヤブン"が繰るHONDA Shadow<750>である。
この車種にも、私が二輪免許を取っている時期でH-Dが検討に入っていなかったころ、ディーラに見積もりだけもらってほっぽらかしにしてしまった想い出がある。


平山祐介なる役者が扮する"ヘボピー"が繰るYAMAHA VMAXである。
この車種にはかつて同僚が乗っていたが、当時は二輪にほとんど関心のない時期だったこともあり、大きいバイクだねぇ...という、非常に薄い感想を述べたことくらいしか憶えていない。


松本実なる役者の扮する"B.B.Q"が繰るヤマハSRであるが、特に排気量の記載もなく、これって400ccなのかしら?という感じで、ほかの六台の車種に比べると任務遂行に支障がないかちょっと心配だったりもする。
また、ノーマルのあのミカンみたいにデカい方向指示器がなんかカッコ悪いので、すぐにクリアレンズの小ぶりのモノに換えたほうがヨイと思う。



だいたいこんなところである。